じいさまは控え室の倉庫で
雨宿りをしているところを
Bローズさんに拾われた。
こ汚い風呂敷包みを抱え
しょぼくれて座っていた。
とりあえず控え室で
話を聞くことにした。
じいさまは黙り込んでいる。
叫ぶオヤジは泥棒ではないかと
やかましく責め立てた。
急に泣き出すじいさま。
叫ぶオヤジは自分が泣かせたと思い
焦りまくっている。
オヤジもどうしていいかわからないようだ。
やっと重い口を開いたじいさまの話によれば
会社を勤め上げ、ようやく定年を迎えた日
妻と子供に風呂敷一つで
放り出されたらしい。
仕事人間で家庭を顧みなかったのと、
稼ぎがなくなったのが原因らしい・・・
Bローズさんは、元気なら
控え室で働けばと提案した。
じいさまは風呂敷包みを開き
粗末な財産を披露した。
その中からお礼をしたいと言う。
まず、叫ぶオヤジに・・・
叫ぶオヤジはそれでも感動していた。
そして、オヤジに・・・
控え室に招いてくれたBローズさんには
自作の特別なものがあるらしい。
・・・・・。
・・・(滝汗)
そしてじいさまは学んだ。
贈り物の難しさと
これから働くべき
控え室の恐ろしさを・・・
・・・・・