おっさんの主張

おっさんは主張する。

控え室に入って2週間、
ふに落ちないことが多いという。

おっさんの言う事にゃ、男は男らしく
女は女らしくあるべきだと言う。

まず、控え室の野郎どもは
なんとも情けない。
軟弱すぎる。

特にこの叫ぶオヤジは最悪だ。

男たるもの騒がずわめかず
余裕を持たなくては駄目だ。

そしてAローズさん。

毎日飲んだくれてないで
女は女らしくうまい飯でも炊いてろと言う。

しかも、野郎どもを差し置いて、
何故に護衛係なのだ?

何よりもそこがふに落ちないらしい。

そんな能力があるか見てやるから
自分と勝負しろと言う。

宣戦布告だ。

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まずは手始めに腕相撲をする。

腕力を見るためだ。

これでAローズさんが負ければ
護衛係は辞退して
おとなしく家事をしてもらう。

あっ!!!

いや、
腕力ばかりが重要なわけではない

瞬時の判断能力や、対応が
護衛には欠かせないのだ。

ということでゲームをする。

おっさん惨敗

護衛とは関係ないけど、
酒飲みでは負けないと豪語したが
これも撃沈

おっさんは日を改めて
またもAローズさんに勝負を挑んだ。

既に男らしくなくなってるのは
おっさんの方であった。

じゃんけんで勝ったほうが刀で相手を叩く。
負けたほうはヘルメットでそれを防御する。

なんとも護衛担当らしい勝負ではないかと
おっさんは言うが、既に説得力はない。



では、最初は

グー・・・・!?

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おとなしくなったのはおっさんの方だった。

しかしそれは諦めたのではなく、
新しい挑戦を考えてるからに他ならない。

・・・・