Aヘッドをペイントする。

ここでは、アニメ系ヘッドで人気の高いAヘッドをペイントしてみます。

まず、邪魔な髪の毛を結びます。

必ず髪の絡まないヘアーゴムを使用してください。

マスキングテープで目の位置のあたりをつけ、
印を付けておきます。

ここで、どの位置にテープを貼るかということになりますが、
位置は個人の好みですので私には決められません。

この写真を参考に
自分の好みの場所を決めてください。

左上・顔が長く感じます。
目の形や眉の配置を変えれば
大人っぽい顔立ちにする事も出来ます。

右上・頭が長く感じます。
丸っこい目でしたら下の位置は
幼顔にもなりますので、
目の形と眉の位置を調整してください。

左下・神経質そうに見えます。
抜け目が無い、優しくないそんな感じ・・・(−−;
きつい顔を描くときは眉の位置を若干
近付けてみるといいかも?

右下・ちょっと怖い(−−;;
頭悪くてアホっぽく見える。
しかし、優しい顔を描くときは
若干目の位置を離したほうがいい。

Aヘッドは歪んでます。

写真の通り、鼻筋を基本に考えると
耳の位置が左右でかなり違ってきます。
下から見てもよく解ると思いますが、
首穴から耳たぶまでの位置は、
左右で1.5ミリも違ってます。

目の位置を決める時、両耳の高さで
位置決めをすると右上がりの配置になります。
鼻筋を基本に決めてください。

位置が決まったら、ホワイトで白目を描き込みます。
この時目の形も決めてしまいます。

このときの塗りは斑などに神経質にならず、
形だけをしっかり決めてください。

目の形がしっかり決まったら、
縁のラインを極薄い茶色などで引いていきます。
まだ決定の線ではありませんので
ここで左右の大きさや歪みを調整していきます。

今の段階はこの程度の塗りです。

ここで、こんなものを作りました。
ノギスの先に針を埋め込んであります。

次に瞳を描き込みますが、
まだ下塗りの段階です。
同じく薄い茶色で目の形を決めていきます。

目の大きさや形は見ただけで大体正確に描ける
・・・とおっしゃる方も多いでしょうが、
思いのほか目の錯覚も多いものです。
悩むより測った方が正確です。
たった1ミリのズレもドールを人間に例えると6ミリのズレです。
人間の顔は左右対称ではないといっても、6ミリは大きいです。

写真ボケまくってますが・・・ごめんなさい。

睫毛の基本線と瞼の線を描きこみます。
睫毛の基本線とは、
例えば目尻の表情をつけるための一本の睫毛。
上睫毛と下睫毛のちょうど間の睫毛です。
これをまず左右で揃えます。

眉毛と二重瞼の線を描きます。

眉は前髪で見えなかったりしますが、
これは大変重要なポイントですので気合を入れて引きます。
眉毛は表情を出す上でとても重要です。

睫毛を描き込み、瞳の明暗のあたりをつけます。
基本の睫毛を基準に睫毛を描き込めば、
楽にバランスが取れます。

瞳を塗ります。
目の色の基本色で一旦塗りつぶします。
先に明暗を付けた部分は透けて見える状態です。

瞳の基本色をだんだん明るくしながら
グラデーションを描いていきます。

この際、水彩絵の具並みに薄めた塗料で
何度も何度も斑がなくなるまで重ね塗りします。
塗料が濃いと、表面がでこぼこになりますのでご注意下さい。

また、先に塗った塗料が乾かないうちに色をのせたりすると
先に塗った塗料が溶け出すので乾いてから
手早く重ねてください。
(これはミスターカラーでの場合です)

瞳孔を更に濃い色で塗ります。

大体、このくらいでグラデーションの
下塗りは完成です。

あとは好みでもっと明るい部分を作ったり、
瞳孔部分に一色添えてみたりして楽しんでください。

ハイライトを入れてアイペは完成。

リップはまた好みの形でペイントしてください。
極小さなモールドがありますが、
それにとらわれ過ぎることなく描くのがポイントです。
モールド外に口角を描き込み、
それを上げたり下げたりする事で
また表情が変わってきます。

で、お湯パーマをかけて完成です。

ご苦労様でした〜(^^)