2006年12月までのお写真。
翠さん、メンテナンス後のお写真です。
頭頂部に追加植毛して、メイクの調整をしました。
ファンタジックなお写真ですね〜(^^)
鬼殺し??
お年賀画像をいただきました!!
ありがとうございます〜(^0^)
ぼーずが何となくハーレム状態!?
きらびやかな衣装を着た愛娘たちに囲まれて・・・養命酒かよーー;
ぼーずの初夢。
本物ぼーず
「あれっ!雪さんなんですか?それ!!」
偽者ぼーず
「俺と雪はこう言う仲なんだぜ」
雪月花
「ごめんね。あたしはこの人の
方が良いの・・」
ぼーずの初夢は2年連続で悲惨なものだった。
偽者ぼーずは今年も絶好調なのかな?
雪ちゃんを盗られないようにしないとね。
・・・って、ぼーずの恋は実ったのか?
レインスターさん、メンテナンス後のお写真です。
背景の画面は元のレインスターさんですね。
同じような色のドールヘアーでロングヘアーに変身です。
さらさら〜になりました(^^)
記念のお写真有難うございます!!
変身後の姿を自分で確認?
つい、「鏡よ鏡・・・」って声が
聞こえそうですが・・・
「ウルフズレイン」
の設定で撮影くださいました。
レインスターさんと狼?
地面は雪のような柔らかな風合いになってるそうです。
背景も設定にあわせて自作されるとは・・・
ぼ〜っと浮かぶ月も触りたくなります。
いつも不思議な気持ちにさせるお写真有難うございます。
レインスターさん、
囚われの姫君・・・
ドラゴンスカルヘッドに
紙粘土で肉付けして着色・・・
すごい技ですね。
ドールアイも埋め込んでかなりリアルです。
肌の質感やツヤもいいですね〜!!
何でも作ってしまうダンデライオン様、
尊敬いたします。
製作技術もさることながら、
お写真のストーリー性についついはまり込んでしまいますわ。
撮影終了でホッと一息。
レインスターさん、コーヒータイムですか?
強酸性食材?
(そもそも食材なのかと・・・)
雪「さっき裏山(おいおい)で獲ってさ・・
今絞めた所だから
新鮮だよ〜早くぼ〜ず食べてみてよ」
ぼ「雪さんの手料理ですか!!
僕の為に作ってくれたんですか〜
感激だなぁ〜いただきま・・・」
ぼーずは思う・・
雪さんと一緒ならどんな夢だって現実に
なればいいと・・
でも・・今回は夢であって欲しいと
思うのだ。
ぼーずの悪夢はまだ続いていたんですね〜(^^;
ぼーずの夢の雪ちゃんは
いつもこんな明るい日差しの中で
輝いているんでしょうか?
乗馬を楽しむぼーず。
ぼ「へい!!ブラザー カッコいいって言ってくで〜」
だそうで・・・(^^;
しかし現実の雪ちゃんはそう甘くないようです。
ぼ「雪さん!なにするつもりですか〜」
雪「お約束に決まってるじゃない・・
この世の果てまで走ってらっしゃい」
クールな表情の雪ちゃん・・・
この流し目にぼーずはやられたのか??
ダンデライオン様、きれいに撮ってくださいまして
本当に有難うございます!!
「真紅の瞳の女」
レインスターはドラゴンの瞼にそっと触れると
「おまえは少しおやすみ・・」と優しい声で言って
その瞳を閉じさせた。
ドラゴンは死にかけている・・・
それでも彼は私の事を兵士達が捕らえに来たら
戦ってくれるだろう・・
「そんな事をさせてはいけない・・
私が何とかしなくては・・」
レインスターはそう言って足元にうち捨てられた
大剣を拾い上げた。
先程までドラゴンに刺さっていた物だ。
いかにもその大振りの剣は彼女が使うには
重すぎた。
震える両腕で何とか持ち上げる・・
前国王の父親から剣術を習ったのは
何時の事だったろうか・・
その父ももういない。
彼女は愛する者全てを奪われたのだ。
大剣を構え・・
空間の一点を凝視すると・・
レインスターは何事か呟き始めた。
この世を人間が支配する前・・
世界はドラゴンで満ちていて彼らが
世の中を創っていた。
もう何千年も過去の話である。
レインスターの守護天使であるドラゴンは
その末裔だ。
今ではそのドラゴンも数を減らし数頭しかいない
とされている。
人々はドラゴンを畏怖と信仰の
対象としていた。
そんなドラゴンと心を通わせられる人間・・
それは「特別」な存在だった。
レインスターは小さい時からあのドラゴンの
心が分ったのである。
その娘を愛していたが何処かで父国王は
恐れていたのかもしれない。
その為娘を神殿の巫女にしたのだ。
エピローグ
「レインスターは自分の王国を見渡せる
アンティクムーンの丘にたたずんでいた。
既に陽は落ち始めあたりはオレンジ色一色
になっている。
あの最後の戦いからもう遥かな年月が
経っていた。
彼女はその戦いで大切な仲間を失った。
黒き3人の魔道士の力に対抗すべく
究極の魔法を使い同士討ちとなった大賢者・・
一度は人の姿を取り戻したものの
戦いの為に再び戦龍となり散った女賞金稼ぎ・・
彼女の相棒はその面影を胸に今も流離って
いるのだろうか・・
「女王陛下・・北の大陸の調印団が到着
しました。」
『わかりました・・今行きます。』
グリーンである。
彼女はレインスターと同じく歳をとる事がない。
サラマンディアの力のおかげだ。
彼は今でもレインスターの中にいるのだ。
『これで総ての国はつながったな。
戦いのない世界・・
おまえの理想郷の完成だな』
「はいサラマンディア様」
『だがな・・かってこの世を支配していた
ドラゴンは人間より知性も能力も秀でていた。
そのドラゴンでさえ創る事の出来なかった
理想郷が続くと思うか・・』
「その時は・・その時はまた私たちが
でしゃばれば良いことです」
『おまえは・・変わらないな』
「はい血筋ですから」
その言葉にサラマンディアは笑った。
レインスターはその姿の大半を山肌に隠した
夕日に向き直った。
気持ちの良い風が彼女の髪を撫でた。
その風を感じて彼女は静かに微笑んだ。
レインスターさんでお話を作っていただきました(^^)
ダンデライオン様の壮大なヒロイックファンタジーの世界です。
真紅の瞳の女 第2話 「賞金稼ぎ」
バレンシアは夢を見ていた。
彼女が見る夢はきまって相棒がまだ人の姿を
していた時のものだ。
私達は賞金稼ぎだ。
女2人の賞金稼ぎ・・この世界では珍しい事で
その為少しは名が知られていた。
この仕事を始めたきっかけ・・
2人は幼い時から同じ村に住む友達同士だった。
ある時・・この村が野党の襲撃に合い
村は焼かれ村人の大半は殺されてしまった。
路頭に迷っていた2人を助けてくれたのは
後に養父となる賞金稼ぎの男だった。
その男は「鬼」のような顔に似合わず私達を
愛でて育ててくれた。
私達は成長し・・何時しか父親の仕事を
継ぐのを当然と思っていた・・
最も1番反対したのは・・その父だったけど。
賞金稼ぎの日々・・それは「旅」そのものだ。
定住する賞金首はいない・・
それを追う私達も一箇所には留まれないのが
宿命だったのである。
そんな旅のさなか老人と出合った。
後に旅の途中で分ったのだが
彼はとかく噂のある爺さんだった。
「北の山の大賢者」「高位の魔法士」「世捨て人」
「人嫌い」・・それは様々なものだった。
あの「太陽王」に神官として仕えていた・・
なんてものまであった。
「太陽王」は多くの民から愛され諸国の王達からも
尊敬を受けていた稀代に稀な名君である。
そんな「太陽王」だが重い病を患い亡くなったとされている。
しかしそれは表向きで彼の腹心が暗殺したのが
事実らしい。
「太陽王」には王女が1人いたのが彼女は
幽閉され今ではその腹心の男が王位を継いでいる。
当然「太陽王」に忠誠を誓った多くの臣下は
その事を認める訳がなかったのだが
腹心の男は「力」を使って
それを受け入れさせたのだ。
つまりは「魔法」だ。腹心の男の背後には
3人の神官が糸を引いていたとされている。
人嫌いの老人・・それは事実ではなかった。
本当の彼はとても愛嬌のある爺さんで
好々爺と言う言葉がぴったりの人物だった。
私達はこの爺さんが好きだったし
彼も私達を気に入ってくれた。
そうでもなければ彼との旅が
2年半も続く訳はない。
3人で沢山のものを見た。
「ハンティア山」に架かる10色の虹
黄金の魚が空を渡る「ドーマス」の渓谷
・・・
10年に一度しか獲れない果実を使った
蒼い民の作る「ネクトル」と言われるジュース・・
あれは上手い飲み物だった。
今でもあの味を思い出すとたまらなくなる。
ぼーずです。
何だか悟りを開いた爺様の趣が・・・
人間味溢れるキャラになってしまってます。
いかんいかん・・・
これからXボーグを見たら全てぼーずに見えそう・・・
素晴らしいストーリー有難うございます!!また別場面のお話も期待しておりますよ〜(^^)
ストーリーに出演中の大賢者、
どんなおっさんか気になったのですが
ご紹介くださいました。
どこかで見たような顔だと思ったら、
エイリアン2のアンドロイド役の
おっさんでした。
こんなフィギュアも存在するんだなぁ〜・・・
でも、この顔を見ると、口から白いものが
出てきそうな気がしてならないですわ。
第3話 メシアと殺伐王
バレンシアと相棒は身支度を整えると
「跳躍」の姿勢をとった。
少しでもリスクを避ける為
夜になるこの時間を待っていたのだ。
「跳躍」とは戦龍の強靭な脚力を使い
文字どうり空を駆ける事を言う。
「雲の上は風が強いみたいだな」
『ええ、しっかり?まっててよ』
跳躍を使えば例え数千の兵に守られてる
「真紅の瞳の女」でも討つ事は可能だろう。
夜空から突然あたし達が目の前に降り立ったら
体勢を整える間もないはずだ。
後に黒き魔道士と呼ばれる
3人の神官の力で太陽王の国はその男のもの
となった。
太陽王に忠誠を誓った全ての臣下達は
「その男」こそ我らの王だと偽りの記憶を
与えられたのだ。
男は自らを「殺伐王」と名乗り従兄が王である
隣国と共に強大な軍事力で周辺諸国を侵略、属国
とした。その支配は広大となり
今や彼こそが支配者であった。
そんなある日辺境の小国に「真紅の瞳の女」
と呼ばれる解放者が現れる。
彼女とその志を同じくする者達は
たちまちの内に殺伐王圧政下の国々を
解放していった。
彼女のその勇猛果敢で人間離れした戦いぶりに人々は
すっかり魅了された。
元々力によって支配されてた国々である。
きっかけがあればその支配基盤は簡単に
崩れるのだ。
人々は「真紅の瞳の女」を
救世主、メシアと呼んだ。
彼女については・・あの「太陽王」の娘であるとか
その身体にドラゴンが住んでいるとか噂されたが
真意は分らない。
しかしその噂が更に人々に強い志を
与えたのは確かだった「殺伐王を倒せと言う・・」
当然「殺伐王」がこの事態を放って置く訳はなかった。
彼は本来は自国の正規軍を差し向けたかったのだが
解放軍の支配地とは距離がある為
断念しなければならなかった。
魔法と距離は反比例するのである。
遠距離で兵士を操るのは黒き魔道士達に
とって多大な負担を強いるのだ。
その為彼は傭兵刺客を何人も送り込んだ。
しかしその目論みは成功せず只の1人も
彼の元には戻らなかった。
では刺客は全てメシアの軍に討たれたのだろうか?
そうではない・・彼らもまたレインスターの人を魅了する力と
サラマンディアの力に触れ
何をするべきかを理解し
志を同じくして戦列に加わったのだ。
こうしてメシアの軍は日々その数を増やしていった。
「殺伐王」との直接の対決も目前である。
真紅の瞳の女
第4話「魔法士グリーンと新たなる仲間」
レインスターとグリーンは数日前に
陥落させた城塞を後ろに眼前に広がった
草原を見つめていた。
ここより先は殺伐王の直接統治下である。
遂に彼女達はここまで来たのだ。
「あの2人・・戻ってくるでしょうか?」
グリーンが言った。
『あなたの水晶球でも分らないんでしょ・・
私にも無理よ』
「2人が仲間になってくれれば
力強いんですけど・・
私生きている戦龍を始めて見ました」
『そうね・・彼女達なら数百の騎馬兵とも
渡り合えるでしょうね』
グリーンは難度の高い「力」を使う
若い魔法士である。
彼女の家系はその血筋ゆえ
代々優れた魔法士を世に出していた。
今の時代各地にある神殿や寺院は
信仰をする場であると共に
魔法士を育成する学び舎でもあった。
だが殺伐王が支配者となった今・・
彼はその一切を禁じてしまったのだ。
未来において魔法士達が自分に反旗を
翻すのを芽のうちから潰すのが目的だった。
それに対し多くの魔法士が異議を唱えた。
彼はそんな神殿や寺院を焼き払い
魔法士達を虐殺したのである。
グリーンの一族も他の魔法士達と力を合わせ
果敢に戦ったのだが殺伐王の強大な武力によって
1人また1人と散っていった。
そして一族で生き残ったのはグリーンだけだった。
思えば同じ復讐を誓うグリーンとレインスターが
出会うのは運命だったのかもしれない。
出会い以来グリーンはレインスターと
同じ志を持つ者達の窮地を
その「力」で幾度も救っているのだ。
『それより・・敵は何処まで来たかしら?
あなたの予知の良い方?悪い方?』
レインスターのその問いにグリーンは
意識を集中し「千里眼」の力を使った。
瞬く間に彼女の脳裏に情景が映しだされる。
「ケルベロスの乙女」です。
戦の合間のささやかな休息ですか・・・
「真紅の瞳の女」
アイキャッチ画像です。
レトロなポスターの趣の味のある画像は
ミュシャを彷彿とさせますわ。
真紅の瞳の女 第5話 最後の戦い 前編
「約束の地」と呼ばれる台地を挟んで
両軍は本格的な戦闘を出来ぬまま2日前から
対峙していた。
小競り合いはあるもののお互いに相手の出方を
図りかねているのであった。
レインスターは大地の向こうにおぼろげに見える
城を見ていた。
その雄大で華麗な外観から古の言葉で
「月の滴」と呼ばれている城・・
今やあの殺伐王の居城である。
「あの城であなたが生まれて育ったのね」
いつの間にか背後に来たグリーンの言葉に
レインスターは振り返った。
バレンシアも戦龍もそこに来ていた。
「あなた・・戦いたくないのよね・・
分かるわ・・今度の相手はあなたのお父様・・
太陽王に仕えていた兵士達だもの・・」
その言葉に続いて・・バレンシアが言った。
「城とこの大地は距離が近い・・
兵士達にかけられている魔法は完璧だ・・
それを解く術はない・・そうだろ・・」
レインスターはその最もな言葉に
唇を噛んだ・・・
「何か・・彼らと戦わない方法は・・跳躍・・」
「それは・・私達も考えたよ・・蛇の頭だけ
潰せば良い・・敵は殺伐王と3人の魔道士
だけだって・・」
バレンシアが言った。
「だけど・・相棒の戦龍は3人も抱えて飛ぶのは
無理なんだ・・
グリーン・・お前の魔法はどうなんだ・・
飛ぶ力を使えないのか?私は戦龍と一緒に・・
お前はレインスターと共にだ」
「ごめんなさい・・飛ぶ力は
本当に難度の高い魔法なの。
出来るのは大賢者と呼ばれるほどの称号を持つ者ぐらいしか出来ないのよ・・
私の一族でもこの魔法を使える者は
1人もいなかったの・・」
おお・・・マフラーが天使の羽に・・・
雪ちゃんとぼーずです。
なかなかいいムードです。
でも何故か笑ってしまう・・・・^^;
ぼーずが登場すると
どんなシリアスな場面でも
笑いに変わってしまうんですよね・・・
この人間よりも人間臭いぼーす、
そのけなげな想いに
哀愁と切なさを感じてしまいますわ。
この表現力!
さすが魔術師ダンデライオン様!!
真紅の瞳の女 「最後の戦い 後編」
レインスター達はドラゴンの背に乗ると
殺伐王の居城を目指して飛び立った。
それに呼応しメシアの軍は殺伐王と従兄の
連合軍に襲いかかる。
ここに最後の戦いが始まった。
グリーンとサラマンディアは完璧な魔法壁を
展開させた。
その為、敵軍の上空を跳び越しても誰1人
気付く者はいなかったのである。
「直に城に着くわね。どうやら魔道士達の
千里眼にも引っかからなかったようね」
戦龍はそう言ったが・・
レインスター、グリーンとも表情を
引き締め・・胸の中でこう呟いた・・
「果たしてそうだろうか・・あの魔道士達が
気ずかぬはずはない」
ダンデライオン様、素敵なお写真とお話
有難うございます!!
エピローグ+ 「永遠のフィナーレ」
「何年ぶりかしら・・彼女と会うのは?」
「何年?・・十年でも足りませんよ、レインスター」
「・・そうだよね・・あの時以来だものね」
2人は宮殿を抜け出して
お気に入りの場所・・アンティクムーンの丘にいた。
季節は秋も終わりで・・吹く風には
冬の香りが感じられた。
「あ!来た来た。」
「はは・・ちゃんとあのドレスを着てるわ」
「そりゃそうですよ。パンデ・モニアの言いつけには
逆らえませんよ」
「そっか・・バレンシアでも無理か。
でも似合ってること」
「素材は良いですから」
そう言ってレインスターとグリーンはお互いの
顔を見合わせて笑った。
パンデ・モニアと言うのは・・レインスターの
身の回りの世話、全てをこなす女官長である。
その迫力のある容姿と豪快な人柄で城内の
誰からも愛される女傑なのだ。
そして・・彼女に「バレンシアと名乗る人物が
会いに来たら、このドレスを着させて」
と命じたのだった。
「おお!レインスター、グリーン久しぶりだなっ!
懐かしいよ、本当に。
あの頃のままじゃないか二人とも」
「そう言うあなたも。あの鎧を今でも着ているのね」
「ああ。お前達の方は・・相変わらずサラマンディア
のおっさんのお陰か・・
まったく、あのおっさん娘の身体に
まだ巣くっているのかよ。助平な親父だぜ」
その言葉にサラマンディアが直に反論した。
『おいおい!バレンシア!何て事を言うんだ。
わしだって好きでこうしてる訳ではないんだぞ。
娘のたっての願いだからしとるのだ』
「はは!分ってるって。冗談だよ。
おっさんも元気そうだな。あたしの名前・・
憶えていてくれたんだ。嬉しいよ」
「さっき・・このドレスを着させられたんだ。
まったく!ピラピラしてて落ち着かないよ。
二人は・・あたしが来るのを分ってたみたいだね」
「ええ・・グリーンが2日前に水晶球で占ったの。
懐かしき友・・遠方よりきたる・・って。
だから歓迎会の用意もしてあるのよ」
「歓迎会!あたしの為に?」
「そう、あなたの為に」
「身内だけで?」
「そう、身内だけで」レインスターは微笑んだ。
「バレンシア、ネクトルってジュース飲みたがって
いたでしょう?レインスターはあんたの為に
わざわざ取り寄せたのよ」
「えっ!あのネクトルを・・嬉しいなぁ。
グリーンはもう飲んだんだだろう?
どうだった?凄い美味しかっただろう?」
「うん・・そうでもなかった。あたし・・美味しいものを
何時も食べ慣れてるから」
「おい!グリーン!!何時から仏頂面のお前が
冗談を言うようになったんだ。この口か冗談を
言う口は!!」
そう言ってバレンシアはグリーンの唇を引っ張った。
「やめて!痛いじゃない〜」
2人はふざけ合って大笑いした。
笑っているバレンシアを見て・・レインスターは
彼女の相棒・・シァリオンの死がもはや彼女の
明日を奪うもので無くなったと感じて嬉しかった。
皆で宮殿に向かって歩き出した。
「それにしてもさぁ・・このドレスを着させた・・
あのパンデ・モニアって人・・凄い迫力だったよ。
着たくない・・って言ったのに・・逆らえないんだ。
女王陛下の前で無礼なお召し物はいけませんって。
あの人・・まんま賞金稼ぎにもなれるな。
顔みただけで賞金首が降参するぜ」
「いいの〜そんな事言って。
彼女も歓迎会に呼んで・・告げ口しちゃおうかなぁ〜」
「おいおい・・それはかんべんな」
3人は笑った。
笑い声があたりに響く。
やがて・・それも小さくなり・・
・・・風に消されて聞こえなくなった。